|
私は知っている。 何を知ってるかって? それはね、元親が可愛いものが大好きだってこと。 部屋にこっそり女物の香水とかマニキュアとかくまのぬいぐるみ(!)とか隠してるということ。 家では密かにそれは可愛らしいヘアバンドで髪をくくってること。 この間、元親の家に行ったときに見てしまった。 あぁ、この秘密を言ってしまいたいな! 元親どんな顔するかしら! 今日も元親の家で床に寝転がってゲームをしてるんだけど、 まわりに置いてあるラブリーな物が気になって集中できない。 上にシーツとかかけて隠してるつもりなんだろうな。 ごめん、私の位置だとモロに見えてるよ。 まだベットの下にたくさん隠してあるみたい。 どーんという音がしてゲームに意識が戻ると主人公が死んでいた。 GAME OVERの文字が点滅している。 「あーあ、負けちゃった」 「が呆けてるからだろ」 ニシシ、楽しそうに笑う元親。 「元親の所為なのよ」 「なんでだよ」 床を這って移動して元親の背中に乗っかると「重ぇ」と言ったので拳骨をお見舞いしてあげた。 「痛ー」 「ごめんごめん」 私は謝るふりをしてさっきベットの下から取ってきたヘアバンドで元親の髪をくくる。 赤地に白の水玉でフリルがついているやつ。 癖毛で銀色のふわふわの髪の毛によく似合ってる。 というかすごく可愛い。 小さい頃よく女の子に間違われてたことを思い出してしまった。 「できたよ。ほんとはポニーテールにしようかと思ったんだけど 長さ足りなかったから中途半端だけど。はい、鏡どうぞ」 元親は受け取った鏡を見て愕然としている。 「おま、これ、どっからとってきた!」 「ベットから♪チカちゃん似合ってるぅ」 うわ!どうしよ。元親赤くなっちゃて可愛い! 「……」 「ん?」 「別れてもいいぞ」 「えっ!?なんでそんなこと言うの?」 「だって可愛いもの好きな男なんて嫌だろ?」 「あは、可愛いもの好きでも嫌いになんかならないわよ。ちゅーっ」 隠してあったくまのぬいぐるみでキスをしてあげた。 「全くお前はよぉ!どこから取ってきたんだよっ」 元親が飛び掛ってきたのでそのまま引き寄せて今度は唇に思いっきりキスをしてやった。 そうしたらピクリとも動かなくなっちゃたけど。 |
彼は可愛い物が好き