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「幸せか」って聞かれたら「幸せだ」と答えるのは間違いないんだけど俺は不満だ。 俺の膝の上に乗っかって熱心に本を読んでいるの肩に顎を置く。 はそれに気付いて俺の方へ頭を傾ける。 「ん、」 シャンプーの心地良い匂いがしてつやつやした髪に鼻をくっつけるとくすぐったそうに身を捩る。 の腹に回している腕に力を籠めて包むように抱きしめると 俺の手をが握ってあったかかった。 そうなんだ。別にないがしろにされているわけではないんだ。 俺が求めるとは答えてくれる。 必要としてくれてるのは感じてるんだ。 でも俺はもっともっと自分を必要としてくれていることを示して欲しい。 ふわふわしている体にじゃれたり柔らかい唇にキスもしたい。 触れていないと息が詰まりそうになる。 俺が強欲なんだろうか。 そう考えていたら今、の思考を俺から奪っている少し日焼けした本が憎くなってに目隠しをしてやった。 本を取ろうかとも思ったけど、あれは確か大切にしているものなのでやめた。 の機嫌を損ねたくない。 「けーいーじ、見えない」 「なぁ、本ばっかじゃなくて俺も見てくれよ」 「どうしたのよ突然」 「なぁ、。なぁ……」 目隠しをやめてを向かい合わせて強く抱く。 本が放り出さて酷い音を立てたが気にしない。 俺は首筋に顔を埋めて両腕をの背中に何度も這わせる。 ちゅっちゅっと唇で啄めばの濃い睫毛がふるふると震えて湧き上がる快感を耐える姿に今までの寂しさが紛れた。 だって今はきっと俺のことで頭が一杯だろうから。 「やだっ……慶次…」 熱の篭った声で俺の名前を呼ぶ。 俺の中で蹲って涙目で小動物みたい。 あぁ、嬉しい。幸せ。可愛い、可愛い、可愛い。 もっと呼んで欲しくての服の中に手を突っ込んでまさぐる。 「だめっ慶次!あっやだっ、慶次ってば、」 「、好き」 「あ、んっ…ふぅっ」 「好き」 「んっ、やぁ……」 俺の中でぐるぐると渦巻いていたものが下腹部に溜まっていくのが分かった。 一瞬マズイ、という思いが脳裏を過ぎったが腕の中で快感に堪えて俺の腕にしがみついているが視界に入りそんなものはすぐに棄て去った。 手が白く滑らかな体を滑って下降していく。 「んぅ、はぁっ、あっあっ」 「好き」 「いゃ…、けい、じ」 「っ」 「きっ、嫌い!」 手はの太腿の裏で止まる。 俺が固まっている間にはずるずると腕の中から這い出して乱れた服を抱き、キッと睨みつけた。 「ばか慶次!もう近寄らないでっ」 がばたばたとどこかへ去って行く音が聞こえ、 「嫌い」という言葉にフリーズした頭が当分触れさせてもらえないどころか相手もしてもらえないとそれだけ認識した。 |
愛が足りない